Voices vol.2 は福島から。
創業10年を記念して、これまで様々な事業でご縁を頂いた皆様からの生の声をご紹介するシリーズ。前回に引き続き、福島の復興事業からのご紹介です。2011年創業ということで、復興関連の事業にお声掛け頂くことが多い10年でした。その1つが前回お伝えしたITによる町の復興、もう1つが今回お伝えする教育の復興です。どちらも未曾有の事態。0から1ではなくマイナスからのスタート。ここでの数多のチャレンジが会社の姿勢の礎となっています。
今回ご紹介するのは、福島県 教育庁 高校教育課 管理主事 矢崎 芳朗氏。
震災後に新設された福島県立ふたば未来学園。この設立準備に動いていた県の高校教育課でお会いし、設立後も教務主任として赴任され、ご一緒させていただきました。震災によっていきなり学校がなくなり、いろんな声が上がり、混乱の中、学校を立ち上げるまで。今も前例のない教育を目指す道半ばにいる福島県の教育現場のチャレンジの様子が感じられます。そして、私の関わり方も赤裸々にw。是非ご一読いただければと思います。
「福島県および双葉郡の教育の復興」という答えのない課題に待ったなしで直面し、多様な立場や考え、課題を持った人たちに対して「最適解」を示さなければならない中で、「解」を導くための支援を切望していました。あの頃は「福島県および双葉郡の教育の復興」という課題だけが独り歩きし、自分の立場からだけの意見、無責任な意見、押しつけがましい意見、壮大過ぎて具体性のない意見が多くの寄せられており、本当に求めていたのは、そんな私たちの課題(困っていることや、やりたくてもできないこと)に向き合ってくれるサポートでした。
小心者の私にとっては、最初さとみんのスピードについていくのがきつかったです。真摯にこちらの意見に向かい合ってくれることへの感謝の一方で、バンバン出てくる提案や計画に(私にとって未知なるものが多かったこともあり)、多少混乱しました。未熟者の私にとっては、一緒に仕事をさせていただいた当初、「遠慮しない人」「容赦しない人」という印象を持った時期もありましたが、時間が経つにつれて「この人は、外部にお願いした支援者ではなく、自分たちのチームに無かった力をもたらしてくれる協働者だ」と思うようになり、むしろそのスタンスが腑に落ちました。共に働くチームメート同士、むしろ遠慮や躊躇、社交辞令は不要で、本音でぶつけ合い、弱音も吐き(さとみんは吐いてないけど)、ぶっちゃけられなければいけないんだと思うようになりました。さとみんとの協働を通じて、自分も、高校教育課・ふたば未来といったチームも、多くの情報、方法、ネットワークを得ることができました。このことが、私にとっては一番大きかったです。その時だけでなく、職場や立場の変わった今、これからも活かしていけると思います。と、生意気な意見をたくさん書かせていただいたこと、ご容赦ください。
- 解のない課題に取り組まなければならない時、新しい価値を生み出さなければならない時
- 本音をぶつけ合える、具体をもたらしてくれる、最初から最後まで歩んでくれるパートナーが必要な時
- その時限りでない、継続的発展的なネットワークを構築したい時
- スペシャル×エクステンシィブな時
そんな時はさとみんの力を借てください。
さて、私事ですが、4月より、7年ぶりに(さとみんとの出会いの場である)教育庁高校教育課に戻っております。今回の私の任務は「教員採用」。今まさに出願期間であり、仕事の最初のピークを迎えているところです。私たち教員は定期的に異動がありますが、私にとって、特に震災以降すべてがつながっています。福島県では今年の教員採用試験より、高校の先生の「相双」「奥会津」の地域採用枠を設定し、さらに特色のある教育のための指導者確保のため、特別選考「レスリング」「演劇」を開始します(今の福島県教育次長が、ふたば未来前校長の丹野純一先生で、前年度から丹野先生の肝いりで検討されておりました)。質量とも大変な仕事ですが、自分にこの主担当を指名していただいたことの意味を感じながら、日々ヘロヘロになりながらも自分自身を叱咤しながら仕事をしてます。
またさとみんに会いたいです。
どうか、お元気で。
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